私はいま自分でやってるビジネスの他に、とある一般企業で働いてるんだけど、そこで「会社員として働くことの危険性」を目の当たりにした。
仲良くさせてもらってる年配の社員がいるんだけど、どうやら最近給料カットの話が出たらしいんだよね。
ま、そのおっちゃんの雇用形態は準正社員みたいなもんで、今年で60歳になるから来年から給料下がるよーってことなんだけど、まぁよくある話っちゃある話だよね。
でもおっちゃんは65歳くらいまでは今の給料のまま働けると思ってたらしいから、トップからその話が出たときは怒り心頭だったみたい。
おっちゃんと会社との間でどんなやり取りがあったかは知らないし、どんな雇用契約になってるのかも知らないけど、まぁ気の毒だよね。ある日突然「給料カットね」とか「明日から来なくていいよ」とか言われたら、働いてる側からしたらたまったもんじゃない。
じゃあこれって誰が悪いのか?って話なんだけど、結論おっちゃんが悪い。
悪いって言うと語弊があるけど、私は「いま起こってることはすべて過去の自分の選択が招いたこと」って思ってるから、まぁどんな結果になろうと自分の責任だよねって話。
準正社員になることを選んだのもおっちゃんだし、そもそもこの会社で働くと決めたのもおっちゃん。
それにそのおっちゃんは普段から周りに「この会社はクソだ」と言いふらしたり、会社のトップに向かって「俺は働いてやってるんだぞ」みたいな傲慢な態度を示していたから、まぁそりゃ会社側からしてもイメージはよくないよね。
というより「そんなに会社に不満があるんなら辞めればいいんじゃね?」って話だし、そんなにグチグチ言いながらでも会社に残り続けるってことは、なんだかんだこの会社にいたいからだよね。
高齢になって転職しようとしても中々いい就職先は見つからないだろうし、今の会社よりいい給料、いい待遇で迎え入れてくれるところはない。それがわかってるから転職しないだけじゃないの。知らんけど。
なんにせよ、自分の意志で会社に残り続けているのに、文句をダラダラ垂れて、いざ給料カットの話が出たら激昂する。なんか情けないなぁと思ってしまったね。
ちなみに私はそのおっちゃんのことが好きだし、仕事でもかなりお世話になってるから、決してこれは悪意をもって言ってるわけじゃない。
私も過去、残業月40時間以上は当たり前、それなのに安月給、ボーナスは9,000円、休みなしという、まぁ世間一般的によく言われるブラック企業ってとこで働いていたことがある。
当時の私は「ほんとクソ会社!もっと給料上げろや」と思ってたし、友達にもよく愚痴っていた。
でもあるとき気づいてしまったんよね。
「この程度の会社でしか働けない自分が悪い」と。
会社ではなく、この程度の会社でしか働けない自分の能力なさを恨むしかない。
だってそうじゃん。
学生時代にスポーツや勉強、何かしらで頑張ってた奴はいい大学に入っていい会社に入って、いい給料をもらっている。
それに対して自分はどうだろう?
特に秀でた才能もなく、学生時代はガリ勉を見て笑い、部活だって大した成績を残してない。
そんな奴がなんでいい会社に入れると思った?逆に不思議だよ。
悪いのは会社じゃなくて自分じゃん。
とはいえ勉強だって部活だって、決して頑張らなかったわけじゃない。仕事だって真面目にこなしてたし、入社したての頃は休日に出勤して業務を覚えたりもした。
そう、頑張らなかったわけじゃない。
でも社会に出たら【頑張ったで賞】なんてないんだよ。
どんなに頑張っても、会社にとって不都合な状況になれば我々一般社員なんて簡単に切られる。
もちろん今は昔と違って「はい、クビね」なんてことにはならないだろうけど、今回のおっちゃんみたいに突然「給料カットね」ってなることはあるし、それで会社に不満があるなら「じゃあ辞めれば?」ってなって終わり。
だからそうならないために、自分の人生をひとつの会社に依存させるのは危険だよって話。
『生殺与奪の権を他人に握らせるな!』
某人気漫画の有名なセリフ(笑)
まさにその通りで、自分の人生の主導権を他人に握らせるなってこと。
会社や他人なんて簡単に裏切るし、そうじゃなくてもそういう可能性があると思っておいたほうがいい。
自分の人生に何かあっても誰も責任なんて取ってくれやしないんだよ。会社や他人、国はあなたのお母さんじゃないんだから。
だから私は「自責」することで、自分の未来を守るために行動した。
ビジネスを始めたのも、自分の人生の主導権を自分で握るためだ。
自分自身で稼げるようになれば、いつ会社をクビになっても大きなダメージを食らうことはないし、自分で自分の人生をコントロールできるから、好きなときに好きなことができるようにもなる。
「今日は眠いから寝てよ」
「沖縄行きたいから今から行くか」
「この日は友達と遊びたいから仕事休もう」
こんなふうに、自分の思い通りに生きることができる。
もし今でも私が当時の会社を恨み続け、自分の身に降り掛かってる不幸な境遇をすべて会社や他人のせいにしていたら、今の幸せは決して手に入らなかっただろう。
会社や他人のせいにするのは簡単。
でもいつまでも他責にしていたら本当の幸せは手に入らないということも知っておいてほしい。
自分を幸せにできるのは、会社でも他人でもなく、自分自身だよ。
p.s.
もうすぐ衆議院選挙の投票日だけど、ふだん国に対して不満や思うことがある人はちゃんと選挙行こうな。