もっと、もっと

「毎日がつまらない」

最近なーんか人生が退屈なんだよね。

友達と遊んでても楽しくない、恋人とデートしてても楽しくない、お酒を飲んでても楽しくない。

こんなこと友達や恋人が聞いたら「あっそ、ならお前とはもう二度と遊ばない」とか言われそうだけど(笑)

まぁ怒らないで聞いてよ。

別に友達が嫌いだからとか、恋人が嫌いだから楽しくない…ってわけじゃないの。

まぁお酒は元々そんなに飲めるわけじゃないから、「酒サイコー!」「朝まで飲むぜ〜!」みたいに楽しく飲んでる人たちを見るとちょっと羨ましくなることもある。ちょっとだけね。

社会人になったばかりの頃は「飲み会まじ無理〜」「飲みたい奴らだけで勝手にやってろよ」とか思ってたけど、そういう場で上の人たちとうまく飲むことで出世したり、社会的に評価されたりするんだよね。

そういう面でちょっと損してるなって思ったことはあったかな。

あと、なんか単純に楽しそうでいいよね。

私もお酒を飲んで楽しい気持ちになりたいし、騒いでみたいし、体壊すまで飲むのはあれだけど、飲酒の習慣もあっていいと思う。

飲んでる間は気持ちよくストレスを忘れられるって言うから、その感覚を味わってみたい。

私は”ほろよい”ひと缶でさえ一口ですぐに顔赤くなるし、半分飲んだ頃にはもう頭から足先まで全身の血管がドクドク波打って、目が回り始める。

そんな状態で何杯も飲むもんだから、気づいた頃にはゲロまみれのトイレで朝を迎えていた…なんてことがよくあった。

とてもじゃないけど、楽しいとは言えない。

あ、話がそれちゃったね。なんだっけ。

あぁそうだ、人生がつまらないって話だった。

そう、つまらないんだ。人生が。

ある程度お金を稼いで、自由な時間もできて、友達もそこそこいるし恋人だっている。

年齢だってまだ20代。エネルギーに満ちあふれててもいい年齢だ。

昔と違ってお金にも困らなくなってきたから、田舎に帰って好きな仕事をして、ありがたいことに職場の人たちにも本当によくしてもらっている。

不満なんてないはずだ。

それなのにどうしてこんなに毎日つまらないんだろう。

社会人なりたての頃はもっと楽しかった。

あの頃…1100万の借金を抱えて極貧だった頃の自分は「お金さえあれば幸せになれるんだ!」って思ってた。

当時の手取り17万のうち11万は借金の返済で消えてったから、残りの6万で家賃やら光熱費やら携帯料金やら払って、そうなるともう食費なんて全然残らないわけ。

だから先輩や友達の家に転がり込んだり、ごはん連れてってもらったり、職場のホテルに泊まったりしてた。

家の前には公園があって、草なんかが生い茂ってるの。それを見て「あの草って食べられるんだろうか…」なんて思っちゃたり。

今思い返してもつらいなぁ。

『生きてるだけで100点満点』ってどっかの誰かが言ってたけど、あの頃の自分に贈ってあげたいよ、その言葉。

でも、当時の自分が不幸だったかと言われればそんなことはない。

強がりじゃないよ。

たしかにお金はなかったし、ほしい服も変えなかったし、外食なんて夢のまた夢。

でもね、こんなドン底の状況でも「自分の人生は絶対こんなもんじゃない!」っていう強い思いがあった。

なんかしんないけど、昔から根拠のない自信だけは人一倍あったんだよね。

とにかくお金さえあれば人生は変わると思ってたから、仕事終わって家に帰って「稼げる方法ないかなぁ」なんて思いながら毎日パソコンとにらめっこしてた。

でも副業なんてやったことないし、「ネットビジネスなんてどーせ詐欺だろ」っていう先入観があったから、いまいちピンとこなくて。

「こりゃ誰かに教えてもらわんと無理だ」と思って、ただでさえお金ないのにキャッシングしたり、クレカ30分割とかして20万とか50万とか払って教えてもらったの。

銀行のATMの前で手をプルプル震わせながら「これほんとに大丈夫なやつ?」「下手すりゃ借金また増えるくね?」とか、後に並んでる人たちの存在も忘れて何分も自問自答してた。

でも払ったからには「もうやるしかない!」って覚悟が決まったから、そっからはもう一直線に進んだよね。

本業で8時間働いてクタクタになった体にムチ打って、眠い目を何度もこすりながら毎日8時間はビジネスに打ち込んだ。

そしたらみるみる成果が出て、はじめて3ヶ月が経った頃には会社の給料の6〜7倍のお金を稼げるようになってた。

あの頃に戻りたいかと言われればもう二度とごめんだけど、「お金を稼ぐ」っていう目標があったから頑張れたんだなと。

学生時代も「レギュラー取る!」っていう目標があったから部活に行くのがすごく楽しかったし、警察官になったときだって「警察官ってかっこよくね?しかも給料いいんでしょ?最高じゃ〜ん」っていう邪な思いがあって、それを実現しようと頑張ってる過程がすごく楽しかった。

じゃなきゃ毎日15時間も参考書と向き合うなんて無理。

何が言いたいかって言うと、「目標があれば人生は楽しい」ってこと。

…あー。なんだ、もうわかってんじゃん。

今の私に欠如してるのは、友達でも恋人でもお金でも時間でもお酒でもない。

人生の目標なんだ。

それを見つけたらまた人生が楽しくなるのかな。

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