人間関係の断捨離

先日、社員たちと飲む機会があった。

やっぱ仕事仲間と話してるとモチベーション上がるなぁ。

新しく手掛けたい事業の話とか、今ある事業をどう改善すればより大きな結果に繋がるのかとか。

そんで稼いだお金でみんなで世界一周旅行とかして…

そういう夢のある話がしたい。

ビジネスを始める前は、飲み会に行けば愚痴やウワサ話ばかり。

「〇〇が結婚したらしいよ〜」とか
「上司ウザいから転職しようかなぁ」とか
「給料低すぎて将来に希望が持てない」とか。

誰かが口を開けばそんな話ばかり。

くっそつまんな。まーじでどうでもいい…

そんなこと思いながら、場の空気を壊さないように「だよね〜」ってテキトーに相槌だけうって無心で焼き鳥食べてたっけ。

そんな自分にも腹が立ってたし、なんで自分の周りにはこんな奴しかいないんだろうって思ってた。

『人間は自分と同じレベルの人としか付き合えない』って言うけど、本当にその通りなんだよね。

当時の私も「会社ブラック〜」「上司まじウゼェ」「いつか絶対やめてやる」とかそんなこと思いながら働いてた。

こんな負のオーラをバンバン放ってたら、そりゃ同じような人しか集まらないよね。

周りを見てもそう。

同じような人間で集まってキズの舐め合いをして、誰かを貶すことで自分たちの結束を固めて安心感を得る。

んで、別のところではまた違う誰かの悪口を酒のネタにして盛り上がる。

その場にさえいなければ、普段仲良さそうに見える奴でも平気で悪口を言う。

そのくせ表では「マイメ〜ン」みたいに仲良しアピールして。

そんなクソみたいなコミュニティを形成して、いったい何になるんだろう。

こういう奴らほどではないにしろ、当時の私もなかなかにクズだった。

給料が低いのも、上司がウザいのも、定時で上がれないのも、すべて会社のせいにしてた。

「こんな会社つぶれてしまえ」とさえ思っていた。

アホかって。全部お前のせいだよ。

お金は自分の社会での価値を可視化したものにすぎない。給料が低いのは、その程度の働きしかしていないから。

え?そんなハズはない、自分はそれ以上に働いてるって?

残念ながら、自分の価値は自分で決めるものじゃないんだよ。

自分の価値は市場が決める。

ラーメン屋が自分でどんなに「うちのラーメンはうまい!」って言っても、お客さんが「マズイ」と言えばマズイ。

それと同じで「私はこんなに頑張ってるのに!」と言っても、上司がそれを認めなければ給料はいつまで経っても上がらない。

当時の私はバカだったから「自分の価値を認めない会社が悪い」って思ってたんだけど、そんな会社選んだのも自分だし、その程度の会社でしか働けない自分の能力の低さを恨むしかないんだよ。

今ならそう思う。

こんな感じで昔は他責思考で生きていたから、集まってくるのも同じような人間ばかり。

そりゃいつまで経っても幸せにはなれないよね。

今はそういうマイナスな人とは付き合わないようにしてるし、その分の時間と体力で相乗効果を期待できそうな人とだけ付き合っている。

自分にとって必要ないと判断したら、たとえ付き合いが長い人でも躊躇なくLINEブロックするし、学生時代からやっていたTwitterもアカウントごと削除した。

そんな私を見て「コイツないわ〜」と思った奴もいるだろうし、実際に「アイツは悪いことして金稼いでる」みたいなデマを裏でヒソヒソ言ってる奴もいる。

勝手に言ってろばーか。これからは自分が関わりたい人とだけ関わっていく。

そう決めてから自然と人生がいい方向に傾いていった。

今まで以上にいい人間関係を構築できるようになったし、それに比例するように収入も幸福度も上がっていった。

その経験から言えることなんだけど、人生を充実させたいなら付き合う人は選んだほうがいい。

人生は有限。時間も労力も限りある資産なんだから、つまらない人間相手に貴重なリソースを割くわけにはいかない。

何かしら得るところや、学べるところのある人と付き合うこと。

人付き合いを単なる(仮の)友だち作りの場とせずに、相手から学んで、お互いの知識や意見を交換する場にしていくことができれば、真の友人と出会えるようになる。

持ちつ持たれつの関係ができれば、与えることで感謝されるし、自分も新しい情報を得て世界を広げていくことができる。

自分に悪い影響を与える人や、自分から何かしら搾取しようとする人を避ける。

まずはそれだけでもいい。

小さなコミュニティの中でだけしかイキがれないような落ちぶれた人間は、失うものが何もないし、守るべき信用もない。

そういう人とは信頼関係を築くことはできない。

これは私の実体験だ。

人は「誰と一緒にいるか」で判断される。

クズと一緒にいれば自分もクズに見られるし、名高く尊敬されるような人と肩を並べれば、その威光のおかげで自分まで輝いて見える。

普段から悪口ばかり言ってるような人と一緒にいたら、「もしかしてアイツも悪口言ってる…?」みたいに疑いの目で見られちゃうからね。

そういうクズな人間が見分けられないなら、自分も同類なのかもしれない。

かく言う私もこれまで何度も人に裏切られて、その度に大金を失ってきたから、そんな人間を見分けられなかった私もクズというわけ(笑)

さすがに少しは人を疑うっていうクセがついたけど、アイツらは愛想よく笑顔で近づいてくるからね、もしかしたら今後もダマされることがあるかもしれない。

そうなったら人を見る目がなかった自分を恨むことにするよ。(もちろん、内心はぶっ飛ばしたい気持ちでいっぱいだけど)

それと…これはちょっとしたコツなんだけど、人間関係を構築するうえで、自分を下げて見せることも大事なことだ。

初対面の相手に自分をよく見せようと背伸びする人が多いんだけど、実はそれって逆効果で。

ある程度いろんな人と付き合っていくと、ときに自分を無知に見せることも大切なことだと気づく。

世間知らずになるんじゃなくて、ただそう見えればいい。

愚かなふりをする人が本当の愚か者じゃない。愚かな役を演じたからと言ってマヌケということにはならない。

うまく相手に溶け込むために、ときには獣の皮をかぶることも必要だ。

経営者とかでよくいるんだけど、高い地位について偉ぶってるような人間についていきたいと思う人はいないよね。

人からの支持を得たいなら、うぬぼれの強さを見せちゃいけない。

私は社員も友人も自分の一部であり、分身だと思っている。

積極的に知恵をわかちあって、周りの人をどんどん巻き込んで味方を作っていく。

敵に囲まれて生きるより、たくさんの素敵な友人に囲まれて生きるほうがずっと幸せだと思わない?

友人はただ楽しむためにいるんじゃなくて、自分に幸せをもたらしてくれる存在。

本当の友人に値する人ってそんなにたくさんいるわけじゃないからね。

だからこそ自分にとって必要ない人間関係はズバズバ切って、そこにできた余白に新しい繋がりを築いていく。

心の底から大切だと思える友人がいれば、楽しいときはもっと楽しくなるし、悲しいときは悲しみが薄らぐ。

友人は魂に安らぎをもたらして、逆境から救ってくれる唯一の存在だ。

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